避妊手術・去勢手術の症例写真
症例①
症例②
症例③(15kg中型犬)
男の子の去勢手術に大きな差はうまれづらいですが、女の子の避妊手術では動物病院ごとに
- 手術法も
- 使う薬(痛み止めなど)も
- 傷口も
- その後の傷痕も
など、実はけっこう違います。
皮膚は大きく開いて
「滅多に見ることのないお腹の中の臓器を、避妊手術の時に肉眼でしっかり見て、観察してあげた方がいい」
という獣医師もいれば
「お腹の中の臓器は、空気に触れるとイタむので、極力空気に触れないよう、傷口を小さくして臓器を守った方がいい」
という獣医師もいますし
万が一を避けるために、溶けない糸やワイヤーで血管や腹筋を縫う獣医師もいれば
人間の手術で使う溶ける糸を用いる獣医師
極力お腹の中に糸を残さないように電気で血管を止める獣医師…
などなど方法は多岐にわたります。
当院では安全面を最優先に、「無理をしない」を1番に考えていますが、極力、傷口は小さい方がお腹の中のダメージ、術後の痛み・回復に良いと考えております。
また、お腹を縫う糸は人間の大学病院でも使用されているPDSという溶ける糸を使用ご希望があれば、お腹の中に糸を残さない方法も選択できるよう、高度な医療機器を準備しております。
手術前、手術中、手術後にはしっかり痛み止めを使用し、抗菌薬(抗生剤)は使用しておりません。
これは、かなり大事なことで、人間でもそうですが、幼少期の抗生剤は控えた方がいいとワンちゃん、ネコちゃんでも言われています
手術中にしっかり毛刈り、消毒、滅菌を行えば、避妊手術、去勢手術で抗生剤が必要になることは、ほとんどありません。
私は勤務医だった時に先輩にそう教わり、それ以降10年ほど抗生剤なしでトラブルになったことは1度もありません。
もちろん、全く同じ手術はありませんので、手術中に安全を考え、傷口を大きくすることもありますが、ほとんどの若い小型のワンちゃん、ネコちゃんで指1本分くらいの傷口で手術を行うことが可能です。
(発情を経験している子や、大型の子は安全面を考え、傷口はその子に合った大きさになります)
また抜糸後の写真を見ていただくと、傷口がわかりにくくなっていますが、独自の特殊な縫合方法を採用しています。
避妊、去勢手術をご検討されているご家族さま。
大事な我が子の一生に一度の手術です。
どんな手術方法で我が子が手術されるのか、事前にしっかり調べてみてあげてください。
当院で手術する、しないに関わらず、詳しく聞いてみたい方は、ぜひご来院ください。